電車だけじゃない!意外な場所に潜むチカンに警戒しよう。

統計データによってばらつきはありますが、チカンにあったことがある女性は全体の58.3%〜66%と言われており、半数以上の女性がチカンの被害にあっているのが現実です。

チカンと聞くと、真っ先に思い浮かぶのは電車内ではないかと思いますが、実は、他にも色々な場所にチカンは潜んでいます。

今日は、チカンの被害に遭わないよう警戒すべき場所はどんな場所なのか?を事前に知っておき、それぞれの対処策をまとめたいと思います。

そもそも、チカンとはどういう行為を指すのか?

お尻を触るイラスト

警視庁のHPによると、チカンは下記のように定義されています。

チカン(痴漢)とは、人に対して性的な言動や卑わいな行為などの性的嫌がらせをすることです。

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/koramu2/koramu3.html

また、具体的には次のような行為が『チカン行為』と定義されていました。

衣服や下着の上、あるいは身体に直接触れて、手で下半身や尻、胸、ふともも等を撫で回す。

背後から密着して、身体や股間を執拗(しつよう)に押しつける。

衣服のボタンやブラジャーのホックなどをはずす。

エスカレーターや階段などの場所で、スカート内をカメラやビデオで盗撮しようとする。

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/koramu2/koramu3.html

つまり、チカンとは電車内で身体を触ってきたり、必要以上に密着してくるような行為ばかりではなく、盗撮行為なども含めた性的な嫌がらせ全般を指しているのです。

チカンは程度によって強制わいせつ罪、迷惑防止条例違反に分けられます。

データをもとにチカンの実情と対策を紹介します!

強制わいせつ罪のチカンで警戒したい場所

強制わいせつ罪のチカンは体を押さえつけたり、身動きが取れない状態で悪質なわいせつ行為をさします。

胸や秘部を直接触る、無理やりキスする行為は強制わいせつ罪になります。

警視庁 平成29年中「強制わいせつの場所別発生状況」
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/koramu2/koramu8.html

強制わいせつが一番多い場所が道路上や公園です。

ほとんどが夜暗くなってから被害にあうケースが多く、暗い道を歩いたり、近道だからといって公園を通るのは避けましょう。

次に多いのが住宅です。マンション、アパート、戸建て住宅といろいろありますが、合計すると27.7%もあります。

意外に思われるかもしれませんが、見知らぬ人よりも、面識のある人物からの被害が多いです。

電車内の強制わいせつは意外にも3番目の多さ。

チカンに注意すべきは電車内だけじゃないということですね。

チカンに合わないためのポイント

チカン対策のポイント

空き巣被害の7割が鍵をかけていなかったことが原因です。チカン目的の侵入も同じです。

家に入ったら鍵は必ずかけましょう。

補助錠を取り付けると効果抜群ですよ!

迷惑防止条例違反のチカンで警戒したい場所

みなさんがイメージする電車内のチカンは迷惑防止条例違反のチカンになります。

都道府県ごとに条例の名称は違いますが、内容はほとんど同じです。

警視庁 平成29年中「強制わいせつの場所別発生状況」
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/koramu2/koramu8.html

まさに予想通り!

電車と駅でのチカンは71.3%とかなり多いです。でも被害を申告していない女性が多くいることを考えるとパーセンテージはもっと変わるかもしれません。

電車と駅の割合が大きすぎて目立たなくなってしまっていますが、注目して欲しいのが店舗内、商業施設、路上での被害が多いこと。

店舗内、商業施設でのチカン行為は、こんな被害が考えられます。

  • エスカレーターや買い物中に盗撮された
  • エレベーターでチカンにあった
  • 狭い通路や人混みで体を触られた

こんなところでしょうか。

  • レンタルビデオ屋さんでしゃがんでいる時、対面から下着を見ようとする。
  • 靴屋で靴を履いたり脱いだりするときに下着を見ようとする。
  • すれ違いざまに手の甲をお尻にあててくる。

チカンはどさくさに紛れてチカン行為を働きます。

路上でのチカンも無視できません。

例えば

  • スカートをめくられた
  • 胸をさわられた

こうした突発的なチカン行為が多いようです。

主に夜間での被害が多くなっています。夜間の不要不急の外出、暗く人通りの少ない道を歩かないようにしましょう。

チカンに合わないためのポイント

  • 買い物に夢中になりすぎず
  • エレベーターでは男性と2人きりにならない
  • なるべく夜1人で出歩かない
  • 人通りが多く、街灯のある明るい道を歩く

その他のチカン行為で警戒したい場所

他にも露出狂など公然わいせつ罪、衣服を切り裂いたり、ファスナーを下げたり、体液をかけてくるような器物損壊罪、覗き行為などの軽犯罪法違反にも注意しましょう。

公然わいせつのチカン行為は基本的に人気のないところに行かなければ大丈夫。

衣服の切り裂きや精液をかけてくる被害は防ぐのが大変難しいのですが、落ち着きがなかったり周りをキョロキョロしているような男性には近づかないようにしましょう。

チカンが多い場所が丸わかりの痴漢レーダーをご存知?

パソコンで調べ物をしている女性

事前にチカンが多い路線や駅が分かれば便利だと思いませんか?

路上やショッピングセンターでもチカンは起きています。

「どこで」で「どのくらい」チカンが起きているのかをマップで確認できる「Chikan Radar」を確認しておくと、警戒すべき場所が事前にわかります!

Chikan Radarはいわばチカンハザードマップ。

まだまだスタートしたばかりのサービスですので報告件数は少ないですが、日に日に被害の報告が増えていき、地域や駅によってチカンの多い場所とそうでない場所がハッキリしつつあります。

ご自分の通勤通学経路をChikan Radarで確認してみましょう。

データでは見えない意外なチカン出没スポット

警視庁や警察庁のデータでは見えてこないチカン出没スポットを紹介します。

まずは、そうしたスポットに1人で近づかないことが大切。

それではみていきましょう。

ライブ、コンサート会場

どさくさに紛れて触られる

毎年ニュースで話題になる繁華街のハロウィンパーティーも注意が必要です。

最初からナンパ&お持ち帰り目的で仮装する男性集団がいるので、そうした不届き者には十分注意しましょう。

一部の人たちだとは思いますが、お持ち帰りしたことを報告する男性、お持ち帰りされたことを報告する女性が裏アカを使ってtwitterで自慢することも。

そのためか「ハロウィンはヤレる」と勘違いするチカンが激増しているかもしれません。

クリスマスもナンパやチカンが増える時期。

しつこいチカンは本当にしつこいので、交番へ行く、知人や友人と電話をするなどして相手にしないことが大切です。

サッカーWカップで日本代表が勝利すると渋谷のスクランブル交差点で騒ぐ若者が多くいますが、あの中にもチカン目的が紛れ込んでいます。

「おっぱい触れた!」

「抱きついても何も言われなかった!」

こんな投稿がtwitterに溢れており、チカン目的で集まる男性が今後も増えていくかもしれません。

スポーツバーやパブリックビューイングなどでも、チカン目的の観客がいるかもしれません。

いずれにせよ不用意に男性との接触を許すべきではありません。

プール、海水浴場

目的は海じゃない
Summer beach at the bay.

プールや海水浴場にはナンパ目的の男性が紛れ込んでいますが、それよりも気を付けたいのが盗撮。

水着姿の女性をカメラで盗撮されることがあります。

シャワー室や脱衣所なども盗撮の危険がありますので、不審な穴や置物がないかしっかりチェックしましょう。

混雑したプールでは男性と女性の素肌が接触する機会が増えていきます。夏休み中の土日など混雑したプールでは盗撮と体に触れてくる男性に注意しましょう。

不審な人物を見かけたら、近くの係員、ライフガードに通報しましょう。

チカン行為をうけやすい時間帯は?

夜の住宅街

チカンにも出没しやすい時間があります。

チカンでも悪質な強制わいせつのチカンと、体を触ってくる、盗撮するなどのチカンでは被害の多い時間帯が違うことに注目しましょう。

こちらは警視庁の統計で「都内における性犯罪(強制性交等・強制わいせつ・痴漢)の発生状況(平成29年中)」のデータの引用です。

警視庁 平成29年中「強制わいせつの場所別発生状況」
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/koramu2/koramu8.html

強制性交、つまり強姦(未遂も含む)は20時から翌7時くらいまでに多く発生しています。

悪質なチカン行為である強制わいせつは朝6~8時の通勤時間帯に多くなります。

次に15~16時の時間帯は学校の下校時刻。その後は18~19時の会社員の帰宅時間に重なります。

そして22時から翌1時の終電前くらいの時刻に被害件数が増えています。

強制わいせつは道路上・公園で多く起こっていることを考えると、電車から下車して駅を出てホッとできませんね。

暗い場所、人気のない場所には近づかないようにするのがチカン被害に合わないための鉄則です。

迷惑防止条例違反のチカンはご覧の通り、7~8時が圧倒的に多く、次に帰宅時間に緩やかに増えていきます。

7割が駅・電車内の被害ですので、ここで痴漢に合わないためにどう対策するかが迷惑防止条例違反のチカン対策で重要になります。

電車内のチカン対策はネット上に多くの情報が発信されているので、女性のみなさんにも理解が浸透してきているとは思いますが、また別の記事で詳しく紹介しますね。