リベンジポルノから身を守れ!対策と対処はどうする?

2月 29, 2020

復縁しないと、お前のハメ撮り動画をバラまくぞ

アソコの写真をネットでバラまくぞ

こうした脅し文句で裸の写真や動画をネットに拡散する行為を『リベンジポルノ』と言います。

自分の裸が誰でも簡単に見れてしまう状況…考えただけでも恐ろしいですよね。

リベンジポルノの相談件数は年々増加。

リベンジポルノの被害にあわないためには、どんな対策をしたらよいのでしょうか。

そして万が一、リベンジポルノの被害にあった場合、どのように対処したらよいか紹介します。

リベンジポルノの犯人のほとんどが交際相手

こちらは2017年、警視庁による統計です。

東京都内の相談件数ですが、全国的に見ても似たような傾向です。

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/stalker/H29STDV_taioujoukyou.pdf

加害者のほとんどが交際相手、その次にネット上での友人・知人が多くなっています。面識のある友人・知人まで含めると約85%を占めています。

最大の対策はポルノ動画や画像を残さない・渡さない

自撮りする女性

そもそも交際相手とは言え、ポルノ写真や動画を撮ることが不自然ですが

彼氏

ひとりエッチで使うからビデオ撮らせて

出会い系男

エッチな気分になったから裸の写真送って

こんなお願いされてしまうと、後先考えずについついOKしてしまうことも。

逆に女性の方から「彼がAV女優で興奮しちゃうくらいなら」と、自分からセックスの様子を撮ってもらうというパターンもあります。

想いが強すぎてポルノ画像や動画を残しても、デメリットの方が圧倒的に多いです。

いつのまにかデータが拡散されるケースもある

相手が意図的にリベンジポルノをしなかったとしても、スマホやパソコンがウイルスに感染して、秘密の画像や動画が流出してしまったり、間違えてアップロードしてしまい気がつかないままになっているケースもあります。

長い目で見るとトラブルの原因となりますので、カップルであってもポルノ画像や動画は残さないようにしましょう。

クラウドにアップして閲覧権限のみを付与しても無駄

少し難しい話になりますが、例えばGoogleドライブやDropboxなどのクラウドストレージサービスを利用して、あなたがポルノ動画や画像をアップロードします。

そして、彼には動画や画像のアクセス権限を”閲覧のみ”にすると、データをダウンロードできず、見て楽しむだけという使い方は確かにできます。

ところが今は画面を録画することが簡単にできてしまうので、ほとんど意味がありません。

やっぱりポルノ動画や画像はデータとして残さないに越したことはないのです。

SNSや出会い系サイトで裸の画像を渡さない

頭を抱える女性

毎年、毎月のように未成年の裸の写真を所持した罪「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕者がニュースに取り上げられます。

高校3年の女子生徒(17)に携帯電話のカメラ機能で撮影させたわいせつな画像を自身の携帯電話に送信させて児童ポルノを製造した上、同年5月7~8日に、自宅で女子生徒にみだらな行為をした

https://www.kanaloco.jp/article/entry-243597.html

わいせつ画像でお金を稼ぐ未成年が増えている

犯人は口を揃えてこう言います。

犯人

出会い系サイトやSNSで画像を送ってもらう代わりにお金を支払った

女子学生がお小遣い欲しさに自分の裸の写真を送ってしまうケースや、出会い系サイトに登録してある裸の写真や画像が身バレして拡散されてしまうことがあります。

裸の画像を受け取った男性が、女性の氏名や学校、住所などを入手した場合、それをネタに脅してストーカー行為をしたり、交際を迫ったりする事件も多くあります。

リベンジポルノをされたらどうする?

落ち込む女性

もしも彼や知人・友人があなたのポルノ動画や画像を拡散させる(させた)と言ってきたら、どう対処すべきでしょうか。

ポルノ動画や画像の拡散スピードは驚くほど早いです。

ポルノサイトは無数にあり、動画や画像データがまたたくまにコピーされていき、果てはSNSやポルノDVDや雑誌に掲載されてしまうこともありえます。

リベンジポルノの火消し対策

可能な限り早い対応で3つの対処をしましょう。

  1. 犯人と交渉する
  2. 証拠を残す
  3. 削除依頼をする

この3つをしっかり押さえて、拡散防止に努めましょう。

そして自分のメンタルケアも大切です。

自分の裸の動画や画像がネットに出回ってしまう精神的なショックはとてつもなく大きいもの。

気が動転して、自分では正しい判断がくだせそうにない場合は、専門の相談窓口に電話しましょう。

法務省の人権擁護機関に相談

法務省の人権相談

法務省の人権擁護機関(法務局・地方法務局又はその支局)では、法務局職員や人権擁護委員がリベンジポルノも含めた人権に関するご相談(人権相談)をお受けしています。人権に関する問題でお困りの場合は、法務局・地方法務局にご相談ください。

  • みんなの人権110番

0570-003-110 平日8時30分から17時15分まで(全国共通) ※最寄りの法務局・地方法務局につながります。

  • 女性の人権ホットライン

0570-070-810 平日8時30分から17時15分まで(全国共通) ※女性の人権問題に関する専用電話です。

  • インターネット人権相談受付窓口

パソコンから(http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken113.html

携帯電話から(https://www.jinken.go.jp/soudan/mobile/001.html

犯人に犯罪行為だということを認識させる

犯罪です!!と言って怒る女性

リベンジポルノをほのめかすようなことを言われたら、まず交渉です。

相手を刺激しないように、落ち着いた口調で淡々と話しましょう。

  • リベンジポルノは犯罪行為であることを伝える
  • 性的画像を公表しなくても脅迫罪にあたる可能性があることを伝える
  • その電話を録音する(LINE履歴も保存する)

リベンジポルノは犯罪行為

実際にリベンジポルノは専門の法律があり、正確には「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」(別称「リベンジポルノ防止法」)に触れます。

リベンジポルノをしようとしている相手の心理は

「自分を意識して欲しい」
「自分に振り向いて欲しい」です。

ほとんどが男女関係のもつれから、男性が血迷ってリベンジポルノに手を染めてしまうことが多いので、いったん冷静にさせることが大切です。

リベンジポルノを実行したら100%逮捕され、前科者の仲間入りです。

彼にとって、そうなってまでする価値のある行為なのか、今一度ゆっくりと諭してあげましょう。

余談ですが、リベンジポルノ防止方違反で逮捕された加害者のほとんどは執行猶予付きの有罪判決となっています。つまり実刑判決とならない場合が大半なので、牢屋に入る可能性は低いのが実情です。ただし、賠償請求はできます。

やりとりの証拠を残す

スマホを触る女性

相手からリベンジポルノをほのめかす、実行した、要求の内容などを可能な限り記録に残しましょう。

  • 電話の録音
  • メールの保存
  • LINEのトーク履歴の保存

ポルノ画像や動画がネット上に公開されてしまったら、公開されている「サイトのURLを控え」、必ず「スクリーンショット」を撮っておきましょう。相手が削除申請をして証拠隠滅を図る恐れがあるので、スクリーンショットは忘れないようにしましょう。

しっかり証拠を残すことで、リベンジポルノを実行しようとしている相手への抑止力にもなりますし、リベンジポルノをした後でも相手に削除させることもできます。

そして何より、犯罪行為として警察へ重要証拠として提出できます。

削除依頼をする

相手がポルノ画像や写真をネットにアップロードしてしまったら

盗撮に気がついた場合、できるだけ早くデータの削除依頼をしなければなりません。

そのまま放置していると、ポルノサイトから別のポルノサイトへコピーされたり、掲示板で共有されたり、個人がダウンロードしてしまい、完全な削除が非常に困難になります。

自分で削除することもできますが、相当な時間と手間が必要になります。

リベンジポルノ対策のサイトに依頼

リベンジポルノの対策をしている「セーファーインターネット協会(https://www.saferinternet.or.jp)」に削除の代行を依頼すると海外ポルノサイトに対しても英文で削除申請をしてくれたり、削除されない場合でも繰り返しリクエストを送り続けてくれます。

また、サイトによって異なる削除申請方法を調べる必要もなく、サイトの運営ガイドラインに沿って代行してくれるので、非常に手間が省けます。

セーファーインターネット協会で削除代行を依頼する時の注意点

  • 必ず本人から削除依頼をする
  • 画像や動画が掲載されているサイトのURLを控える

つまり、どのサイトに自分のポルノ画像や動画がアップロードされているかは、自分で調べなければなりません。

セーファーインターネット協会で該当の画像や動画を探してくれるサービスはありません。

警察や弁護士に相談する

性犯罪の被害にあってしまった方が全国各都道府県警察の性犯罪被害相談電話窓口につながる全国共通の短縮ダイヤル『性犯罪被害相談電話全国共通番号「#8103(ハートさん)」』を利用しましょう。

今何をすべきで、次に何をすれば良いか親身に相談に乗ってもらえます。

弁護士に相談する際には性犯罪に強い弁護士に依頼しましょう。

加害者を有罪判決にするだけではなく、損害賠償請求はもちろん、精神的苦痛を被ったわけですから慰謝料も請求できます。

お金で気が晴れるという物ではありませんが、性犯罪の被害者として権利ですので、今後も加害者が同じ過ちを犯さないことを戒める意味でも損害賠償や慰謝料の請求はしておきましょう。